株式会社 我戸幹男商店
明治41年(1908年)ろくろの町、山中温泉にて我戸木工所として創業。 木地師の意思を受け継ぎ、天然の素材が生み出す美しい木目、木地師が一つ一つ丁寧に挽き上げた木地の完成度を重んじ、決して隠すこと無く豪快に木目を見せます。我戸幹男商店では伝統的な山中漆器の高度な轆轤技術を活かした実用性、和の美意識に基づいた高い芸術性を追求し、長く愛される漆器作りを心掛けている。 [不易流行のモノづくり] 松尾芭蕉の俳諧理念の一つ。変わらないもの、また、変えてはならないものを継承する一方で、常に新しさを求める流行性こそが不易の本質であること。また、相反するそれらの事象は、根元においては結合しており、一体であること。我戸幹男商店は山中漆器の商人や職人が歴史の中で積み上げてきた精神や技を「不易」、その実践における不断の変貌を「流行」と解釈し、時代の風尚に従って変化する姿勢を守り続ける。
商品
[SINAFU deco design by Kenichiro Oomori] 「しなふ」とはしなやかに曲がる・しなやかに垂れるの意。豊臣秀吉が建てた聚楽代の一部と言われている京都西本願寺・飛雲閣一層目の上段の間の障子、約400年前に築城された世界遺産・二条城の擬宝珠のアウトラインを抽出し再解釈した。和を感じられるデコラティブな線形を大中小の入れ子椀に落とし込みました。時代を超えて守り続けている和の佇まいを日常に添えます。
[KISEN design by Satoshi Umeno] 時を経て刻まれた年輪から生まれた木目を「木線」とし、1本から割って挽くことで繋がる木目は唯一無二の存在。木地師の限りない努力によって実現した新構造「共木付薬籠構造」を採用。蓋と身の木目を限りなく合わせ、一つのオブジェのように見える茶筒。気が持つ本来の美しさを感じながらお楽しみください。
[TSUMUGI design by Ikumi Ishizaki] 山中漆器の轆轤技術が他の追随を許さない理由の一つに豊富な「加飾挽き」の技法が挙げられる。その技法はピッチや間隔の揃った並行筋と、呼吸を整え一気に刃物を動かす渦螺旋筋があり、その数は40~50種類あるとも言われている。丸重に刻まれた伝統的な技法をお楽しみください。
[KARMI design by THINGS] 俳人松尾芭蕉の俳諧理念の一つ、「軽み」から引用。知識や技巧に凝らず、日常生活の中で感じ取った淡白な心境を表現。内面から滲み出るような美しいデザイン理念にも共通しています。 2010グッドデザイン賞中小企業長官賞 2011デザインプラス賞【独】 2012ドイツ連邦デザイン賞 銀賞【独】
[加飾椀 design by GATOMIKIO] 山中漆器の轆轤技術が他の追随を許さない理由の一つに豊富な「加飾挽き」の技法が挙げられる。その技法はピッチや間隔の揃った並行筋と、呼吸を整え一気に刃物を動かす渦螺旋筋があり、その数は40~50種類あるとも言われている。椀に刻まれた伝統の技法をお楽しみください。
[MUSUBI design by Hiromichi Konno] むすび(産霊)万物を生み成長させる霊妙な力。草木と花は様々な自然要素が結びついて生と死を繰り返しています。変わりゆく姿と変わらない命、松尾芭蕉が相反する事象は一体であると説いた不易流行の世界観に導かれ誕生した「MUSUBI」は、切り取られた草木が見る者の中で美しく生き続けることが出来るように、5つの自然要素(土、水、太陽、空気、風)をモティーフにした一輪挿しです。
紹介
[直営店 GATOMIKIO/1] 「原点回帰」は物事の本質を見極め,根本に立ち返る事。物事を始めるときには理想を抱きます。しかし現実の荒波に揉まれる中で、最初に抱いていた理想が次第にすり減ってしまう。物事がおかしくなってきた時に、すり減った理想をもう一度取り戻す儀式。リセットではありません。そこまで積み上げたものは絶対に無くなりません。しかし、思考を原点に戻すことで、人は当初に抱いていた理想を思い出すことができます。 奈良に都があった頃から湯治客を招き、土産物として作られた山中漆器。国内外の販路を開拓、世界的デザイン賞の受賞など伝統的な山中漆器の技術の発信をしてきた。歴史を振り返り山中温泉で1から原点回帰する。